elgisのブログ!!

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怖い話がしたい!! 

どうもエルギスです、今回は僕の大好きな怖い話をしたいと思います。

知ってるのが多いかもしれませんがもう一度見てみてくださいね!

 

怖い話

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やっぱり怖い話を聞いて涼しくなるのはなんか楽しいですよね、僕は怖い話が好きなのでよくテレビとかでも見ます。

今回は僕がしゃべる側になって書いていきたいと思います。皆さんもこれを見て少しでも涼んでくださいね!

神社の謎の岩

ある男性が友達と一緒に肝試しにと神社に行くことにしました

A なんかここ最近やばいのでたんだってよ。

B まじかよ、出たらどうすんだよ。

A でも霊媒師に封印されたんだってよ、だからなんか石見たいのあるんじゃね。

B じゃあもう出ないんじゃないか?

A だからついでに壊してみようと思って(笑)。

B お前そんなことしたらどうなるかわからんぞ。

Aは遊び半分で封印した石を壊そうとしました

A あったあった バコバリッ

A よし壊せただろ。

B どうなっても知らんからな。

Bは逃げるようにAを置いていきました。しかしAには変なものがBについているのが見えましたそれはまるで人の目のような、、

A あれなんだったんだ。 おい、待てよ

Aは必死に追いかけました。そしてBらしき人に追いつきました。

A 逃げんなよ、え おい うわー

Bが木に倒れてこっちに顔が見えた時、なんとBの目がきれいになかったのです。Aは慌てて逃げました。

A なんなんだあれは、ここまでくれば、、

Aは周りを見渡します、そこは自分の家の近くでした。帰ろうとしたときなぜかみんな見ているのでおかしいなと思いながら帰っていきました。すると母が叫び出しました。Aがどうしたのかと聞くと、

母 あんた、両肩に手が見、、、える

A え、何言っ、、

Aはさっきのことを思い出しました。Bは目がなくなる前Bに目が変なところについていることをAは両手が見えているので両手がなくなることにきずいたでしょう。そこからどうなったのかはしりません。神社で出たやばいやつっていうのが体のあらゆる部分がない霊でした、その霊にとりつかれてパーツを取られたのかもしれません。石はいまだに直されていないのでもしかしたら近づいた人は、、、

旅館の求人

丁度2年くらい前のことです。旅行にいきたかったのでバイトを探してた時の事です。
暑い日が続いてて汗をかきながら求人をめくっては電話してました。
ところが、何故かどこもかしこも駄目、駄目駄目。
擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラと悪態をつきながらめくってたんです。

不景気だな…節電の為、夜まで電気は落としています。
暗い部屋に落ちそうでおちない夕日がさしこんでいます。
窓枠に遮られた部分だけがまるで暗い十字架のような影を畳に落としていました。遠くで電車の音が響きます。
目をつむると違う部屋から夕餉の香りがしてきます。
「カップラーメンあったな」
私は体をだるそうに起こし散らかった求人雑誌をかたずけました。
ふと、、偶然開いたのでしょうかページがめくれていました。

そこには某県(ふせておきます)の旅館がバイトを募集しているものでした。
その場所はまさに私が旅行に行ってみたいと思ってた所でした。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり、、というか全然高くありません
でしたが、住みこみで食事つき、というところに強く惹かれました。
ずっとカップメンしか食べてません。まかない料理でも手作りのものが食べれて、しかも行きたかった場所。
私はすぐに電話しました。

「はい。ありがとうございます!○○旅館です。」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」

受けつけは若そうな女性でした。
電話の向こう側で低い声の男と(おそらくは 宿の主人?)小声で会話をしていました。
私はドキドキしながらなぜか正座なんかしちゃったりして、、待ってました。やがて受話器をにぎる気配がしました。

「はい。お電話変わりました。えと…バイトですか?」
「はい。××求人でここのことをしりまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」
「じゃ、明日からでもお願いします。すみませんお名前は?」
「神尾(仮名)です」
「神尾君ね。はやくいらっしゃい。」

とんとん拍子だった。運が良かった。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしている。
再度電話を再生しながら必要事項をメモっていく。
住みこみなので持っていくもののなかに 保険証なども必要とのことだったのでそれもメモする。
その宿の求人のページを見ると白黒で宿の写真が写っていた。こじんまりとしているが自然にかこまれた良さそうな場所だ。

私は急にバイトが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。
しかし何かおかしい。私は鼻歌を歌いながらカップメンを作った。何か鼻歌もおかしく感じる。
日はいつのまにかとっぷりと暮れ、あけっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってくる。
私はカップメンをすすりながら、なにがおかしいのか気付いた。
条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。女の子もいるようだ。
旅館なら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。
暗闇に窓のガラスが鏡になっている。その暗い窓に私の顔がうつっていた。

なぜか、まったく嬉しくなかった。理由はわからないが私は激しく落ちこんでいた。
窓にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。

次の日、私は酷い頭痛に目覚めた。激しく嗚咽する。風邪か?
私はふらふらしながら歯を磨いた。歯茎から血が滴った。
鏡で顔を見る。ギョッとした。目のしたにはくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。まるで…。
バイトやめようかとも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。
しかし気がのらない。そのとき電話がなった。

「おはようございます。○○旅館のものですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです。」
「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が…」
「あ、すみません、寝起きなので」
「無理なさらずに。こちらについたらまずは温泉などつかって頂いて構いませんよ。初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので。」
「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます。」

電話をきって家を出る。あんなに親切で優しい電話。ありがたかった。
しかし、電話をきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。
「と…とりあえず、旅館までつけば…」
私はとおる人が振りかえるほどフラフラと駅へ向かった。

やがて雨が降り出した。
傘をもってきてない私は駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。
「…旅館で休みたい…」
私はびしょぬれで駅に辿りつき、切符を買った。そのとき自分の手を見て驚いた。。
カサカサになっている。濡れているが肌がひび割れている。まるで老人のように。
「やばい病気か、、?旅館まで無事つければいいけど…」

私は手すりにすがるようにして足を支えて階段を上った。何度も休みながら。
電車が来るまで時間があった。私はベンチに倒れるように座りこみ苦しい息をした。
ぜー、ぜー、声が枯れている。手足が痺れている。波のように頭痛が押し寄せる。ごほごほ!咳をすると足元に血が散らばった。私はハンカチで口を拭った。
血がベットリ。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく…旅館へ…」
やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。腰痛がすごい。
フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あの電車にのれば…
そして乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。

どしん!私はふっとばされホームに転がった。老婆もよろけたが再度襲ってきた。私は老婆と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
悲しいかな、相手は老婆なのに私の手には力がなかった。
「やめろ!やめてくれ!俺はあの電車にのらないといけないんだ!」
「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」
老婆は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。
「りょ、旅館にいけなくなってしまう!」
やがて駅員たちがかけつけ私たちは引き離された。
電車は行ってしまっていた。私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
やがて引き離された老婆が息をととのえながら言った。
「おぬしは引かれておる。危なかった。」そして老婆は去っていった。

私は駅員と2~3応答をしたがすぐに帰された。
駅を出て仕方なく家に戻る。
すると体の調子が良くなってきた。声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも家に帰った。

荷物を下ろし、タバコを吸う。
落ちついてからやはり断わろうと旅館の電話番号をおした。すると無感情な軽い声が帰ってきた。
「この電話番号は現在使われておりません。」
押しなおす
「この電話番号は現在使われておりません。」

私は混乱した。まさにこの番号で今朝電話が掛かってきたのだ。
おかしいおかしいおかしい…。
私は通話記録をとっていたのを思い出した。
最初まで巻き戻す。

……キュルキュルキュル、ガチャ
再生
「ザ…ザザ……はい。ありがとうございます。○○旅館です。」
あれ?私は悪寒を感じた。若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」
ん??
私はそこで何が話し合われてるのか聞こえた。
巻き戻し、音声を大きくする。
「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」
巻き戻す。
「……ザ…ザ…ザザ…むい…こご…そう…だ……」
巻き戻す。
「さむい…こごえそうだ」
子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。

うわぁ!!私は汗が滴った。
電話から離れる。すると通話記録がそのまま流れる。

「あー…ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」

記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだ。
そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。
「神尾くんね、はやくいらっしゃい」

そこで通話が途切れる。私の体中に冷や汗がながれおちる。
外は土砂降りの雨である。金縛りにあったように動けなかったが私はようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた分だ。
しかし、話し声は私のものだけだった。

「死ね死ね死ね死ね死ね」
「はい。今準備して出るところです。」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、すみません、寝起きなので」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます。」

私は電話の電源ごとひきぬいた。
かわいた喉を鳴らす。
な、なんだ…なんだこれ、なんだよ!?どうなってんだ??

私はそのとき手に求人ガイドを握っていた。
震えながらそのページを探す。
すると何かおかしい。手が震える。
そのページはあった。綺麗なはずなのにその旅館の1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。
どうみてもそこだけが古い紙質なのです。まるで数十年前の古雑誌のようでした。
そしてそこには全焼して燃え落ちた旅館が写っていました。
そこに記事が書いてありました。

死者30数名。台所から出火したもよう。
旅館の主人と思われる焼死体が台所でみつかったことから、料理の際に炎を出したと思われる。泊まりに来ていた宿泊客達が逃げ遅れて炎にまかれて焼死。

これ…なんだ。求人じゃない。
私は声もだせずにいた。求人雑誌が風にめくれている。
私は痺れた頭で石のように動けなかった。

そのときふいに雨足が弱くなった。一瞬の静寂が私を包んだ。

電話がなっている。

タンクローリーの最後輪に轢かれ

 小学1年生の女の子
 タンクローリーの最後輪に轢かれ
 頭部粉砕死

 泣き叫ぶ両親の絶叫が未だに忘れられない

 県道にある少し大き目の交差点
 ちょっとした住宅街にあるところではあったけど、近くに青果市場があったから、 大型車が行き交ってるところ
 そこで俺が信号待ちして携帯触ってたら、いきなりお母さんの絶叫(叫びでも声でもない。本当に絶叫)が聞こえた
 何だろうかと思ったら、小さな女の子が倒れて、体が痙攣してた
で、よく見たら脳脱
 直後俺嘔吐

 それから頭グチャーの娘を抱きかかえてご両親が声じゃない声を泣き叫びまくって騒然
 俺も警察から話し聞かれたりした

 それから精神的ショックからか心療内科通い詰め
 聞いた話によると、トラックを運転していた兄ちゃんは自宅で首吊ったらしい

 しかもそれが、クリスマス前という悪夢のような一日だった

秘密

小学四年生の時の話。

当時俺は団地に住んでた。団地といっても地名が○○団地ってだけで貸家が集合してる訳じゃなく、みんな一戸建てにすんでるようなとこだった。
当時すでに高齢化が進んでいた地域だったため、同じ学校の生徒、ましてや同級生なんてほぼいなかった。だから俺は自然と二つ上の兄貴とその友達と遊ぶことが多かった。
その団地には兄貴とタメのやつが他に二人いて、名前を田中、林といった。俺が入学した頃からその四人でよく遊んでいた。

四年の春にその団地に転校生がやって来た。名前は慶太といって兄貴と同学年だった。遊び相手が増えた俺たちは慶太を誘い、毎日日が暮れるまで遊んだ。
最初こそ慶太は俺たちを拒んでいるような雰囲気を醸し出していたものも、日が経つにつれてそれはしだいに薄れていった。

慶太が越してきてはじめての夏。新たな仲間を迎え入れた俺たちは五人の秘密基地を作ることにした。秘密基地といってもただ藪の中に空間をつくってそこに段ボールやら敷物やらを置いただけの稚拙なものだったけど、当時の俺らには特別なものに感じられた。
兄「ここは俺らだけの秘密基地やけん絶対誰にも言うたらいかん」
完成直後、兄貴がいった。
田中「そらそうやわ。なんのための『秘密』なんやって話になるわ」
林「ほやけど絶対話さんてホショーは誰もできんよな」
兄貴達がいかにこの秘密基地の存在を知らしめないようにしようかと話始めた。「ばらしたらぼこす」だとか「駄菓子屋で500円分みんなにおごる」だとか色々な意見が出て話がまとまらなくなったとき、今まで黙っていた慶太が口を開いた。
慶太「皆で秘密をいいあったらええやん」
兄「言い合う?」
田中「みんなで自分の秘密を教えあって、基地のことを誰かが言うたらそいつの秘密をばらすってこと?」
慶太「そういうこと」
まぁそれならと話がまとまりみんな自分の秘密を言い合った。順番は慶太になった。

慶太「これは誰にも言うたことない話。俺が今からする話は全部ほんとのことやけん。俺の越してくる前の話なんやけど」
慶太は俺たちを見回した後に話を続けた。
慶太「俺な、鏡の向こうからきたんよ」
俺たち四人には意味がわからなかった。
慶太「今年の春休みのある日、朝起きて顔洗おうとして洗面所いったんよ。そんとき俺んなかで文字を鏡写しに書くんが流行っとって、その日たまたま鏡に息吹き掛けてそこに文字を書いたんよな。『いきたい』って。

そしたら閉めとったはずの戸が開いたんよ。全開。鏡ん中で。振り返っても実際しまっとんやけど鏡ん中やと開いとんよ。これは面白そう思てさ、戸の向こうに行こ思たんやけど後ろの戸はしまっとるわけやん?
どうにかして行ってみよて考えて、戸を半開きにしてみたんよね。そうすると鏡ん中も後ろも半開きなわけよ。きたわ!ってなってその隙間から出るやん。
でも戸出たらいつもの部屋なわけよ。でもなんか違和感があったんよね。なんやろ思たらさ、間取りが鏡写しになっとることに気づいたんよ。

意味わからんなって泣きそうになったらさ、リビングの戸が開いておとんがでてきたんよね。いつもと変わらんおとんみたらちょっとだけ安心してさ、『新聞とってくる!』ていって玄関までいったんよ。
ほんで新聞とってテレビ欄のとこ見たら、全部字が鏡写しになっとんよ。もう怖なってトイレに閉じ籠ったて泣きよった。
ほしたらそれ心配したおかんがトイレの前きてさ、『大丈夫?具合悪いん?』て聞いてきたんよ。俺は思たんよね。家の感じとか字は変わっとるけどおとんはなんも変わってなかった。てことは俺ら家族みんなが違う世界に来たんやないかって。
そう思って戸あけて『大丈夫、なんともない』って出ておかんの顔みたらさ、頬にあるほくろの位置が逆になっとんよ。

慶太「 そのとき確信したね。俺だけが鏡の向こうの世界からきたんやって。俺は鏡の向こうから引っ越してきた後、おとんの仕事で引っ越してここにきた。これが俺の秘密」
そこまで話すと慶太は俺たちをみた。
林「そ、その日はどうしたん?」
慶太「ずっと部屋にとじ込もってないとった」
兄「帰ることは試したんか?」
慶太「何度もやった。鏡に『かえりたい』とか『もどりたい』とか書いたけどなんの意味もなかった」
田中「文字が鏡写しってことは、俺らが今書きよる文字がお前の世界では鏡文字ってこと?」
慶太「そういうこと」
俺「慶太って○○のとこに越してきたんやろ?でもあそこって前から人住んでなかった?」
兄「あそこはずっと空き家やぞ?お前何言よんや。なぁ?」
兄貴のその問いかけに田中も林も頷く。俺は納得することができなかったが、このまま口論になって殴られるのが嫌だったので黙ることにした。
その後も慶太への質問と帰る方法の話し合いは続いたが午後六つの鐘が鳴ったので俺たちは帰ることにした。

次の日、慶太一家が行方不明になった。大人達は「夜逃げがー」とか言っていたが、俺たち四人は『慶太は帰れたんだ!』とテンションが上がった。

先日、数年振りに兄貴にと飲む機会があり当時の思い出を語り合った。
俺「慶太の話ほんとやったんやろか」
兄「お前、まだあの話信じとんか。あんなん作り話でうまいこと逃げようとしただけやん」
俺「でも、その次の日に慶太おらんなったやん。つまりそういうことやろ」
兄「いやいや。家族全員おらんなったやん。もろ夜逃げやろ」
俺「ほうかぁ。まぁ夜逃げってことにしとくわ」

兄にはそういったものの、俺はずっと慶太は元の世界に帰ったのだと信じている

緑色の男性

これは私が中学生の時に、仲の良い友人宅へ泊まりに行った際の出来事です。

その友人の家は何度も泊まりに行ったことがあり、馴染みのある家でした。建ててからそれほど時間が経っていない綺麗な家だったので、怖い雰囲気を感じたことなどありませんでしたが…一つだけ気になることがありました。
それは、家から道路を挟んだ向こう側に、沢山の墓地とお地蔵さんが置かれていた点です。

昼間は何も感じませんでしたが、夜中に外へ出て花火をしていると墓地の方から誰かに見られているような気がして、霊感と言われる感覚が無い私でも、ゾクッとして何度もそちらを振り向いてしまいました。

そして夜も深まってきた時のことです。
私以外にも別の友人が来て泊まらせてもらっていたのですが、夕食後3人でテレビゲームをしようという話になりました。
一緒に泊りに来ていた友人がテレビゲームを準備し始め、その時にはもう一人の友人(その家に住む女の子)はトイレへ行っていて、部屋にはいませんでした。
私はゲーム機を準備するのを手伝わず、面倒くさそうに準備をしている友人の背後から、カメラを向けて撮影しようとしていました。
当時流行っていた使い捨てカメラです。
友達と遊ぶ時にはいつも持ち歩いていたのですが、その日持っていたカメラの枚数が残り3枚程だった為、使い切ってしまおうと思いその友人の背後からパシャリと1枚撮影したのです。
友人は撮影されそうになっていることに気づき、少し振り向きかけたその瞬間を撮影しました。

その時テレビの画面は確かに消えていましたし、テレビを切った瞬間というわけでもありませんでした。
撮影時には何の変化もなく、勝手に後ろから撮影された友人は怒っていましたがその後は笑い合って終わり、トイレから帰ってきた友人と3人で普段通りテレビゲームをして遊びました。
本当に、何も異常なんて無かったんです。怪奇現象も無ければ、何か気配を感じたわけでもありませんでした。

友人の家に泊まってから数日後、私は使い捨てカメラをカメラ屋さんで現像してもらい、自宅に帰って写真を1枚1枚確認しながら「あぁこんな写真も撮ったなぁ」と笑いながら見ていました。
すると、一枚の写真に目が止まりました。

意識したわけでなく、誰かに引き留められたような感覚でした。
その写真は、あのゲーム機を準備していた友人を後ろから撮影した写真でした。

写真には、確かに消えていたはずのテレビ画面の真ん中に、緑色の男の人の顔がハッキリと映っていたのです。

緑色の男性は両目と鼻があり、下半分の口から顎の部分だけが消えていて、手前にいる友人ではなくカメラを向けている私の方を見つめていました。
私はその緑色の男性と目が合った瞬間悲鳴を上げ、体を震わせながら隣の部屋にいた両親に泣きついて叫びました。
人生で初めて撮った心霊写真でした。

その写真を見せた両親も不気味がり、この写真は持っていない方がいいと言われました。
念の為にその日一緒にいた友人2人にも写真を見せ、あの時私達3人以外の誰かがあの部屋にいたかどうか確認しましたが、誰もいなかったしテレビの画面も確かに消えていたということで、震え上がりました。
私達が恐怖のあまり教室で叫んでいると、当時担任をしてくれていた先生が話に入ってきたので写真を見せると…
先生もそのこの世の者とは思えない恐ろしい顔に恐怖し、叫んで写真を放り投げそうになる程でした。

その後、この恐ろしい写真をどうするか3人で話し合った結果、私の自宅の傍にあるお寺で供養してもらったらいいのではないかということで決着。両親にも勧められ、数日後にその写真をお寺で供養してもらうことになりました。
ところが、さていざお寺に写真を持っていこうと決心した矢先、なんと私が持っていたその心霊写真が忽然と消えてしまったのです。

私は写真を無くさないように、確かに机の引き出しに入れていました。
なのに本当に忽然と、その写真だけが消えてしまったのです。

その写真はいくら探しても見つからず、今だに発見されていません。
まるで供養されることを拒むかのように、その緑色の顔をした男性は写真と共に私の前から消えてしまいました。
私は心霊写真が撮れてしまった恐怖と、写真が消えた恐怖が重なって、体調不良になり何日か学校を休むことになりました。

後日聞いた、泊まらせてもらった家のおばあちゃんの話によると、家の近くにある墓地からのびる霊道の上に丁度そのテレビがあったのだと言います。
あの、私を見つめていた緑色の男性は、私に何かを訴えたかったのでしょうか。
写真は消えてしまいましたが、あの男性の悲しげな視線は今でも忘れられず、記憶の中に残っています。
男性の霊がいつか成仏されることを祈るばかりです。

どうでしたか?今回は身の毛もよだつような話を書いてみました!これですこしでも涼んでもらえたらいいなと思います。